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課題発見手法としてのアンケート

病院は、常に職員が働き易い環境をつくらなければなりません。それが職員の力を引き出し、ひいては患者への対応につながるからです。

課題を発見し目的を達成するために組織はマネジメントを行います。課題発見の手法の一つとして職員アンケートを使うことが一般的です。

以下はある病院で使われるアンケート項目です。

・あなたは、病院の理念・使命・目標などを理解していますか

・当院は、病院の理念や使命に沿った活動をしていると思いますか

・当院は、職員の意見に積極的に耳を傾けようとする姿勢が感じられますか

・姿勢が感じられない理由は何ですか

・あなたは、職務遂行にふさわしい環境を与えられていますか

・当院は、あなたの能力開発を支援してくれていますか

・当院は、職員の安全に配慮していると思いますか

・残業や夜勤などを含めた労働時間はあなたにとって無理のない範囲ですか

・あなたは、現在の福利厚生制度に満足していますか

・自由に提案でき、みんなが協力し合うなど、職場の雰囲気は良いと思いますか

・あなたは、過度に精神的不安を感じることなく仕事ができていますか

・あなたが「精神的不安」を感じる原因は何ですか

・部署内の連携、他部署との連携はスムーズですか

・あなたは、今の仕事が自分の能力に合っていると思いますか

・あなたは、仕事の成果が正当に評価されていると思いますか

・評価が正当でないと感じる理由は何ですか

・あなたの報酬は、仕事内容やキャリアに見合ったものであると思いますか

・あなたは自分のやりたいことが当院でできている、あるいはできると思いますか

・やいたいことでできていないと思えない理由は何ですか

・あなたは、今の仕事にやりがいを感じていますか

・やりがいを感じられない、また感じられる理由は何ですか

・あなたは、家族や親せきにこの病院にこの病院をすすめますか

・あなたは、この病院を「職場として」知人にすすめますか

病院の考え方への理解や仕事の環境、そこでの印象、評価や処遇、さらに自分の将来を病院に託せるかどうかといったことを聞いていきます。少ない質問項目ではありますが、個々の質問には背景があり、その背景には多様な課題がちりばめられています。

課題解決を行い障害を取り除く

例えば「今の仕事にやりがいを感じているか」といった質問には、病院の方針、環境、能力、職場環境、対人関係、リーダーシップ、自らの役割、承認、達成感、教育、評価、処遇、報酬などさまざまなテーマが隠されていて、これらを他の質問と併せ探ることで、価値観が異なる職員の個々の課題を抽出します。

組織全体として意見が多いものを把握し、全体として課題を解決することで障害を取り除くことも行います。

これからの時代において、明確な方向性をもち、そのための具体的な活動を行っていること、各職員の役割を明確にしたうえでその達成の支援を行い、プロセスや結果を評価し、適切な教育を施しながら、職員の力を引き出していること、モニタリングを行い常に問題を修正できること、が病院存続・発展の条件になると、私は考えます。

ここに記載した項目の整備を行うことが必要であり、確かに分析には時間がかかりますが、課題や問題を発見したり、課題を抽出するためにアンケートを効果的に活用することが期待されています。なお、他のすべての業種でも、このアンケートを自社用に置き換え、アンケートをとることで彼らの意識を把握することができます。そこから組織の課題を発見し、自社の改革に活かすことが望まれます。

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